ナベノイズム

自宅中も旅行中のように暮らせば良いね。
どこへでも行ける私の一番好きな空間になれば。トーキョーが好きなんだから。

ナベノイズムはなんと素晴らしい偉大なレストランだろう。シェフのお人柄なんだ。料理にお人柄が反映されて偉大とは、なんと特別な才能。もはや偉業じゃないか。いつかの王様が造らせたカサブランカミナレットには「見せ(つけ)る偉業」とでも呼ぶべき圧巻を感じたが、ナベノさんのそれには「対等の王国」とでも名付けたい押し付けがましくなさ、商業主義でなさが、来客に見せて下さる笑顔や、旨味の凝縮された美しいお皿の端々にまで光っている。
光るイズムの端々にリズムが踊る。美食の探求における衒いのなさも、特別。
解説を見ても、なんだかよく集約できない多種材料からの未知なる味付けなのに、口に放り込んでみては!の納得感。f:id:cigarbat:20210626210935j:plain

腹の虫が満足する、呼応するぐうぐうの音!

王国の対義語は庭園だ。彼の偉業は胃袋に直結する花束。この僥倖をまた味わえると信じたい。
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