砂金の一粒とは

今週のお題「わたし○○部でした」今週のお題「わたし○○部でした」

美術部≠帰宅部でした。を題に

思春期、グスタフモローに夢中だった。エーゲ海の幻。先日その地にたった。何十年越しの恋の成就。遠くて卑近なわたしのエルドラド。

私は‥砂金の僅かをすぐに誰かにリレーしたのだった。あのターコイズはあの商人の惰性的狡猾に紐付いてしまったから即刻記憶の中の

無意味な砂となるとはいえ、わたしの砂金の一粒とは‥

ジプシーあるいはシリア難民の瞳に受け継がれたと、伝統、また物語というのは二日でこしらえられうると考え、己の粗忽者ぶりを、十代の頃から変わらぬ友人のない身でひとり励ましいる現在は在宅中。